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紺色
¥3,850
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黄色
¥3,850
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緑色
¥3,850
青森こぎん刺し作品 こぎんブローチ(桐箱入り)
三つ豆さんのこぎん刺しのピンブローチです。
あたたかい季節にはシャツやカバンに、寒い季節はコートやジャケットの胸元や襟に、などなどワンポイントにKOGIN模様を身に付けるととてもおしゃれです。
桐箱入りなので、プレゼントにもぴったりです。
<サイズ>
本体:直径約2.5cm
桐箱:タテ約5×ヨコ約5×高さ3㎝
■三つ豆さんの作品の特徴は、麻布に刺し、古作こぎんの模様を好んで使用していることです(古作こぎんの模様とは野良着に使われていた頃の模様)。昔と同じ麻ではありませんが、麻布に木綿糸というスタイルは昔に倣って作っていきたいという信念で制作されています。また、青森の植物で染色した自然な素材や、落ち着いた色遣いなど、布と糸のナチュラルな色合いを楽しめるデザインが多いです。
■江戸時代に誕生したといわれる青森県・津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」は、日本三大刺し子のひとつです。麻布と木綿糸が用いられ、幾何学模様がほどこされます。寒くて厳しい冬の長い時期に、津軽の女性の手仕事のひとつでした。当初は麻糸で刺していましたが、徐々に綿糸の使用が認められたことから、模様も複雑に発展し、布にびっしり刺すことで布の厚みが増して保温・補強につながりました。
■こぎん刺しの基礎模様は「モドコ」という幾何学模様です。津軽弁で“もとになる”という意味で、このモドコをいろいろと組み合わせて図柄を描いていきます。モドコの数は40種類ほどもあるため、何通りもの図柄を作り出すことができます。モドコは基本的に奇数の目の組み合わせで刺していきます。そのため中心から左右対称になるデザインのものが多く、農民に身近だったものがモチーフになっています。現在は設計図を用いますが、昔は見様見真似で刺していたという非常に想像力豊かな手法でした。今の時代にも受け入れられる模様のため、新しいモドコやカラフルなこぎん刺しが日々生み出されています。
■明治時代に木綿が津軽地方にも流通するようになると、人々は温かな木綿素材を好むようになり、麻を素材とした技法は衰退しました。約80年ものあいだ調査と復興を支えてきた「弘前こぎん研究所」が弘前市にあります。三つ豆の工藤夕子氏は、そこでのイベントに参加したことがきっかけでこぎん刺しの魅力にはまり、その後本格的に活動を開始することになります。
*Profile*
三つ豆 mitumame
青森伝統工芸士認定
青森県五所川原市在住。津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」や「刺し子」アイテムを制作する。工藤夕子(代表・娘)、一戸晶子(母)、一戸正子(伯母)からなる女性三人の刺し子ユニットとして、2010年よりスタート。『三つ豆』は、豆コというモドコ(模様)があることから、三人が集まって制作している様子をイメージしている。現在は自由な発想でこぎんを刺すコギンザシスト・工藤夕子が三つ豆の活動の中心を担っている。青森県内でこぎん刺しのワークショップを定期的に開催。また、海外や日本各地で個展の開催やイベント出展をするなど、徐々に活動の場が広がっている。